僕たちが忘れてしまった大切なこと

理容師やっていると、いつかは独立したいという気持ちが芽生える。

そうならない人もいると思いますが、自分の城をかまえたいと思うのはごく自然なことで、とてもいいこと。

 

これから話すことは、独立して成功するかしないかではなく、独立する前の心構えと人として「義理人情を果たそう」ということについて書いていきます。

 

目次

'自分のおかげで'ではないことを理解する

ある程度できるようになってくると、「自分のおかげだ」なんて錯覚することがある。これは断言してもいい。

間違いなく、自分ひとりのおかげなどただの錯覚でしかない。

物事はいつでも、0から1にするときがものすごく労力をつかい、それなしでは始まることもない。

 

0〜1までの道のりに、どれだけの苦悩と愛情とお金と命をかけてきたかなんて、経営者以外わからない。これだけは知ろうとしても不可能なのだ。なぜならいつも目に見えないものに守られて仕事して生きている事が当たり前だと思っている。

はじめの一歩が1番つらく、1番高い壁なんだ。お金では決して買えない積み上げたものがそこには存在していて、時間をかけて目に見えない大きなものが支えとなる。

 

僕らが見習いとして雇ってもらったあの頃を思い出す。技術を学びながらお給料までいただけるのだ。

今の時代に何言ってんだ?と言われそうだけど、時代がどれだけ変ろうともこれだけは変わらない。その気持ちは何百年経とうが我々が人間である以上学ぶ姿勢は変わってはいけないのだ。

 

誰かひとりを育てるにしても、育てる側は命の時間を費やしている。しかし、教えてもらう側になったとたん自分のことでいっぱいいっぱいなんだ。

 

生活費がどうだ、給料が低いだの、休みがないだの。不満を語れば日が明けるほど語れるだろう。でもそこは一生懸命に努力してれば必ず報われる。結果として必ず反映される。サラリーマンのことはわからないけど、理容師であれば間違いなく結果がでる。

自分のことよりも、お店のことを考えて働ける人がどれだけいるだろうか。もちろん人間関係で悩むこともある。将来が不安になることもある。お店のやり方やトップとの考え方の違いに不満もでるだろう。

 

ただし、義理人情は果たそう。

 

スタイリストになったからなんだというのだ。教えてくれた時間を忘れてはいけない。

ぼくの場合は1年かけて業務を引き継いだ。

出勤日数をへらし、給料を半分以下にしてもらい、まるでそこに居なかったかのように静かにフェードアウトしていった。これが正しかったのかは今でもわからない。お世話になったサロンからお客様を引き抜こうなんてこともしなかった。

すべてそこに、何もかも置いていくつもりで。

 

経営してはじめて、気づくことや感じることがある。いろいろとインプットするうちに、大切なことを忘れていってるのではないか。

 

いつだって0〜1があったことを忘れてはいけない。

技術ができるようになったのも、どれだけ多くのお客様に指名されて売上がめちゃくちゃ上がったとしても、決して「自分のおかげでサロンがある」わけじゃない。

いつだって0〜1を積み上げた人と少しの歴史を忘れてはいけない。

 

 

 

 

 

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この記事を書いた人

1985年・沖縄生まれ沖縄育ち

18歳から理容の業界へ。
現在は、株式会社ANZYの役員で、
普段は理容師として働きながら
・大浴場ショップの運営
・妻のサポート
・ホームページ制作代行
をやってます


 

 

 

 

 

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